野生動物たちから学ぶ「食」の知恵
- フィット サン
- 9月18日
- 読了時間: 4分

皆様こんにちは。お久しぶりです。 気づけば季節は9月中旬。まだ湿気が多く、暑さを感じる日が続いていますね。
先月末には、長野県飯山市で開催された APF ALPS CHAMPIONSHIPS というボディコンテストに出場してまいりました。結果は惜しくも予選敗退でしたが、多くの方からいただいた応援が本当に力になりました。この場を借りて心より感謝申し上げます。
コンテスト準備の過程では、改めて「食」というものの大切さについて深く考える機会がありました。そんな折に書店で手に取った『神の国日本 食と霊性』という本に出会い、食への意識の持ち方や現代に必要な考え方について多くの気づきを得ました。
今回は、その中から特に皆様にシェアしたい内容を5つのテーマに整理しました。ぜひ最後までお付き合いください。
目次
1.動物たちは自分の体の声を聴いている

地球上のあらゆる動物たちは、生きるために食べています。しかし彼らは、人間のように「お腹が空いていないのに食べる」「気分で食べる」ということをしません。
野生では、必要な時に必要なだけ食べることが命を守る知恵。食べ過ぎれば動きが鈍り、外敵から逃げられなくなるため、自然と少食を実践しています。
私たち人間も本来は同じ力を持っていますが、豊かすぎる現代社会では必要と欲望を混同しがちです。ここに健康の落とし穴が潜んでいるのかもしれません。
2.巨大なイカが教えてくれる「少食の可能性」

世界最大級のダイオウホオズキイカ。推定500kgにも達するその体は、クジラに匹敵するほどの大きさですが、実は毎日のように食べ続けているわけではありません。
調査によれば、小さな魚一匹を食べただけで、数か月にわたって活動を維持できると考えられています。「大きな体=たくさん食べる」という常識を覆す事実です。
それに比べ、人間は体重50kg程度でも毎日3食+間食まで…。本来もっと少なくても十分に生命活動を維持できる可能性があります。
3. 野生動物のセルフメディケーション

動物たちは、体調が崩れたときに自然の薬を自ら選んで摂取する行動をとります。
チンパンジー → 体調不良時に苦い葉を食べ、寄生虫を排除
ゾウ → 危険な洞窟へ入り、岩塩でミネラル補給
コアラ → 種類ごとのユーカリを食べ分け、体温調節
ヒグマ → 特定の根を噛んで体にすりつけ、寄生虫を防ぐ
まさに「自然の薬局」。必要なものを直感的に選ぶ動物たちの姿勢は、私たちに大切なことを教えてくれます。
一方、人間は「流行」や「情報」に流されやすく、自分の体の声を置き去りにしがちです。本当に必要なのは、動物たちのように内側からのサインを感じ取ることかもしれません。
4.人間の体が示す草食寄りの特徴

歯の構造や腸の長さを見れば、人間が草食動物に近いことがわかります。
肉食動物:腸の長さは体長の2〜3倍
草食動物:体長の5〜6倍
人間:草食に近い腸の長さ
さらに、肉食動物の胃酸は強力ですが、人間はそれほど濃くありません。つまり、肉を毎日大量に食べるのは本来の体の仕組みに合っていない可能性があります。
消化の観点でも、肉は腸内に長時間残りやすく、腸内環境を悪化させやすい。一方、野菜や果物は消化が早く、腸を軽やかに整えてくれます。
5. 食べすぎが心と体に与えるダメージ

食べすぎは単なる体重増加の原因ではありません。
消化器官への負担で 疲れやすくなる
腸内環境の乱れで 免疫力が低下する
代謝が落ちて 回復力が衰える
精神面も鈍り 集中力や直感が弱まる
実際、私が指導する中でも「食事を整えただけで睡眠の質が上がった」「体が軽くなった」という声は多く聞きます。 食をシンプルにすることは、心と体をクリアに保つ第一歩です。
6. まとめ

動物たちが教えてくれるのは、「必要な分をいただく」というシンプルな知恵。
現代社会は飽食が当たり前になっていますが、それは体にも心にも、そして環境にも負担をかけています。
だからこそ、これからは「宝食(たからじき)」「奉食(ほうしょく)」へと意識を変えていきたいものです。食事を命の贈り物としてありがたく受け取り、本当に必要な分だけをいただく。
それが、健康で豊かな生き方のカギになるのではないでしょうか。
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