女性のカラダとホルモンの関係

「なんだか最近、疲れやすいな…」「生理前になると気分が落ち込むし、むくみもひどい」「ちゃんと食べてるのに、冷えや不調が続く…」

そんな不調や違和感、もしかしたら“女性特有の仕組み”や“栄養不足”が関係しているかもしれません。

女性のカラダは、月経や妊娠、出産、更年期などライフステージごとに大きく変化します。そしてその変化は、ホルモンバランスや鉄分の状態、生活習慣などと深くつながっています。

私自身、昨年「女性のカラダと健康」に関するセミナーを受講し、これまで以上に“女性の体はとても繊細で、そしてとても強い”ということを実感しました。日々お客様の体と向き合う中で、「運動だけでは改善しきれない不調」があることにも気づかされています。

この記事では、私が学んできた内容をもとに、

といったテーマを通して、女性の健康を守るヒントをお伝えします。

今よりもっと「自分のカラダ」を大切にしたいあなたへ。知ることで、カラダはきっと変わっていきます。

1. 女性のカラダは「鉄」とともに生きている

女性は生理によって毎月20〜40mgもの鉄を失っているといわれます。特に10〜20代は月経が始まったばかりで不安定、30代は妊娠・出産、40〜50代は更年期に向けて変化が訪れるため、一生のうちで慢性的な鉄不足に陥りやすい傾向があります。

鉄が不足すると、貧血だけではなく、疲労感・イライラ・頭痛・冷え性など「なんとなく不調」が続く状態に。実際に「フェリチン（貯蔵鉄）」が低いまま放置されている女性は少なくありません。

また、鉄は細胞のエネルギー産生や卵子の成熟にも関与しています。つまり、将来の妊娠を希望する人にとっては「元気な卵子を育てる栄養素」としても、鉄は見逃せないのです。

🔹鉄を効率よくとるには？ ・赤身肉やレバーに多い“ヘム鉄”を意識・ビタミンCと一緒にとると吸収率UP ・コーヒー、お茶の飲み過ぎは鉄吸収を妨げることも

女性の体は、28日〜30日を1サイクルとした「ホルモンの波」によって大きく揺れ動きます。排卵を境に、エストロゲン（卵胞ホルモン）とプロゲステロン（黄体ホルモン）が交互に分泌され、それが気分や食欲、浮腫、集中力、代謝にも影響します。

たとえば、月経後〜排卵まではエストロゲンが増えて“心も体も軽やか”に感じやすい時期。逆に、排卵後〜月経前はプロゲステロン優位となり、むくみや便秘、眠気、過食などPMS症状が出やすくなります。

🔹ホルモンと食事の知恵 ・排卵前は脂肪燃焼がスムーズ → ダイエットにおすすめ時期・月経前は代謝が落ちるので、炭水化物と塩分を控えめに・体調に合わせて無理せず過ごす“自己理解”が何よりのケアに

妊娠は“奇跡”と言われるほど、たくさんの条件がそろって初めて成り立ちます。卵子の質、ホルモンのバランス、子宮内膜の状態、腸内環境、パートナーの精子の状態……どれかひとつでも欠けると、妊娠しにくくなってしまうのが現実。

特に注目されているのが「栄養」と「腸内環境」です。最近の研究では、腸内環境の悪化がホルモンの乱れを引き起こし、不妊につながる可能性が示唆されています。発酵食品や食物繊維を日常的にとることで、妊娠に向けた“整える力”が高まるのです。

🔹妊娠しやすいカラダのために

・葉酸、鉄、ビタミンD、亜鉛、良質なたんぱく質を意識

・夫婦で一緒に“食べることから始める妊活”を

・“腸”は第2の子宮。便秘対策から始めてみよう

最近流行の糖質制限、置き換えダイエット、ファスティング。痩せるための情報はあふれていますが、無理な方法はホルモンバランスを崩す最大の原因になります。

とくに「無月経」「PMS悪化」「低栄養性不妊」など、痩せすぎが引き起こすトラブルは年々増加傾向に。体脂肪率20%未満、BMI18.5未満では、妊娠や月経の維持が難しくなる場合も。

🔹「健康美」を目指すために ・食べて痩せる“ホルモン型ダイエット”を意識・女性の美容は「脂肪」と「ホルモン」のバランスで決まる・見た目より、“続く体調”こそ本当のゴール

女性のカラダは、変化の連続です。ホルモンバランスに振り回される毎日を少しでもラクにするには、“まずは仕組みを知ること”から始まります。

「今の体調、もしかしたら栄養不足かも」「無理なダイエットじゃなく、ちゃんと整える方法を選びたい」そう思ったとき、今日からできる一歩はきっとあります。

あなたがあなたらしく輝くために、体の声に耳を傾けてみてください。

SUN FITでは、ダイエットやボディメイクだけでなく、ホルモンバランス・栄養・呼吸・睡眠といった、女性のためのトータルな健康サポートを行っています。ライフステージや体調に合わせて、あなたに今必要なケアとトレーニングをご提案いたします。

「ずっと気になっていた姿勢、そろそろ本気で整えたい」そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。