top of page

体脂肪と感覚の深い関係


気づけば6月ももう終わり。明日から7月がスタートしますね。

年々、気温も湿度も上がってきており、いよいよ本格的な夏を迎える時期になりました。皆さま、熱中症にはくれぐれもお気をつけください。特に運動中や外出の際は、小まめな水分補給を意識して、身体を守っていきましょう!

さて、今回のブログのテーマは【体脂肪と感覚の深い関係】について。


少し私ごとになりますが、実は、今年の8月31日に長野県で開催されるボディメイクの大会に出場予定で、ただいま絶賛減量中です。この時期になると毎年感じるのですが、脂肪が落ちていく過程で、体が研ぎ澄まされるような感覚が日に日に増していきます。


たとえば、「今、どこの筋肉が動いているか」「このフォームでどこに刺激が入っているか」そんな感覚が、よりクリアに感じ取れるようになるんです。


これは私自身の体験でもあり、トレーナーとして日々お客様と向き合っていても実感することでもあります。そして、体脂肪と感覚の関係性を理解することは、ダイエットやボディメイク、姿勢改善etc…の結果を大きく左右するカギになるとも感じています。


今回のブログでは、このテーマを深掘りしながら、「なんとなく動いているけど変わらない…」という方に向けて、ヒントとなるようなお話をしていきます。


よろしければ最後までお付き合いください!

 目次


1. 固有感覚ってなに?「体を感じる力」があなたの動きを支えている


「目を閉じても、自分の手や足がどこにあるか分かる」「つまづきそうになったとき、自然にバランスを取れる」こうした動きの正体は、「固有感覚(こゆうかんかく)」と呼ばれるものです。


これは、【自分の体の位置・動き・バランス”を、無意識に感じ取る能力】のこと。

この感覚があるからこそ、私たちは日常の中でスムーズに歩いたり、手を伸ばしたり、姿勢を保ったりすることができます。

たとえば筋トレでスクワットをするとき、・「膝がつま先より前に出てないかな?」・「今、太もも裏に効いてる感じがあるかな?」こんな風に感覚でフォームを確認して動ける人は、固有感覚が働いている証拠になります。


この感覚がしっかりしている人は、動きの質が高く、体の変化も早く出やすい。逆に、この感覚が鈍っていると、「なんとなく動いてるだけ」になりがちです。


2. 体脂肪が増えると、体の感覚が鈍ってくる理由


「太ったら体が重くなった」「動きが鈍くなった気がする」こんな経験、ありませんか?


これは単に重さの問題だけではなく、神経と感覚の働きが鈍っている可能性があるのです。


体脂肪が多くなると、体の中ではいろいろな変化が起こります。特に注目したいのが、「神経の伝わり方」に対する影響です。

脂肪が増えると、体内で慢性的な軽い炎症が起こりやすくなります。この炎症が続くと、筋肉や関節、神経にうまく情報が伝わらなくなってしまうことがあります。また、脂肪が関節や筋肉の周りに多くついてしまうと、そもそも動きの幅が小さくなったり、関節の位置を感じづらくなったりします。


つまり…

  • 「どこを動かしてるか分からない」

  • 「効いてる感覚がよく分からない」といった体のセンサーの感度が下がるという状態になります。


3.  体脂肪と感覚のズレが引き起こす3つのもったいない


では、体脂肪が多いことで感覚が鈍ると、具体的にどんなデメリットがあるのか。ここでは、よくある「もったいないケース」を3つご紹介します。

① 【効かせたい筋肉に刺激が入りづらい】

例えば「お尻を鍛えたい」と思っていても、感覚が鈍っていると、お尻ではなく太ももや腰で代わりに動いてしまうことがあります。これを代償動作といいますが、目的の筋肉に刺激が届かなければ、せっかくのトレーニングが無駄になってしまいます。

② 【姿勢が崩れても気づけない】

感覚が鋭い人は、背中が丸くなったり、骨盤が傾いたりするとすぐに気づきます。でも感覚が鈍っていると、ずっと姿勢が崩れたままで動いてしまい、腰痛や肩こりの原因にもなります。

③ 【動きがぎこちなく、ケガにつながる】

感覚が働いていない状態では、ちょっとした段差でつまづいたり、体の使い方にムラが出て、関節に余計な負担がかかります。トレーニング中に「なんか変なとこが痛くなった」という人は、感覚のズレが起きていることがよくあります。


4. 感覚が鈍ると、運動の効果が出にくくなるのはなぜか?

運動で体を変えるには、「何のために、どこを、どう動かしているのか」を感じながら行うことがとても重要です。

でも、感覚が鈍っていると、

  • 効いている部位がよく分からない

  • 無意識にラクなフォームに逃げてしまう

  • 体の反応が鈍くて変化を感じにくい

こうしたことが重なり、「続けているのに結果が出ない」状態に陥りやすくなります。

また、筋肉を動かすことで脳が刺激され、神経の働きが良くなるという面もあります。感覚が鈍っていると、その神経系の学習もうまくいかず、「運動が上達しない」状態にもつながります。


つまり、感覚がシャープな人ほど、少ない回数でもしっかり成果が出る。

一方、感覚がぼんやりしたままだと、長く続けてもなかなか体は変わりません。


5.「意識して動かす」が感覚を目覚めさせ、身体を変える一番の近道


ではどうすれば、鈍った感覚を取り戻せるのでしょうか?

答えはシンプルです。「なんとなく動く」のをやめて、「今どこを動かしているか」を意識すること。

例えば…

  • 腕を上げるときに「肩から動かしているか?肩甲骨が動いているか?」と感じながらやる

  • お腹を引き締める動きで「本当に腹筋に力が入ってるか?」を確かめながら行う

  • ストレッチ中に「どこの筋肉が伸びているか」を感じて呼吸を合わせる

こうした「小さな意識」が、体のセンサーを磨くトレーニングになります。

最初はうまく感じられないかもしれませんが、何度も繰り返すことで脳と体がつながってくる感覚が出てきます。この「感覚を育てる」意識が、運動効果を大きく変えることに繋がります。

運動は、ただたくさん動けば良いというわけではありません。【どこを・なぜ・どう動かすか】を感じながら取り組むことで、身体はもっと変わっていきます。

「何を意識すれば良いのか分からない」「自分の感覚が鈍っている気がする…」

そんな方は、ぜひ一度パーソナルトレーニングを体験してみてください!SUN FITでは、「自分の体を感じながら動かすこと」を大切にしたサポートを行っています。



 
 
 

Comments


bottom of page