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現代人の脳と身体に起きている「静かな異変」



春分を過ぎ、暦の上でもすっかり春本番となりました。 日差しが暖かくなり、草花が芽吹くこの時期は、私たちの健康にとっても大きな転換期であり、エネルギーの流れが大きく変わろうとするタイミングです。


この季節の変わり目、中には「なんだか体がだるい」「気分がスッキリしない」といった不調を感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そんな時こそ、私たちが本来持ち合わせている「五感(視覚、聴覚、味覚、触覚、嗅覚)」に意識を向けてみてください。


お客様の中でも、五感を意識した生活を少し取り入れるだけで「体のコンディションが少しずつ良くなってきた!」と報告してくださる方が増えており、私自身もとても嬉しい限りです。


現代社会では、私たちの五感は「デジタル」によって少し麻痺してしまっています。そこで今回は、脳と体に起きている「静かな異変」と、その解決策についてお話ししていきます。


1.脳が悲鳴を上げている「情報過多」の異変



現代人の脳は、人類史上かつてないほどの情報量に晒されています。スマホを開けば絶え間なく流れてくるSNSの通知、動画、ニュース。これらはすべて脳にとって「処理すべきデータ」であり、私たちの神経系は24時間休まる暇がありません。

現場で多くの方をサポートしていて感じるのは、筋肉の疲労以上に「脳の疲労」が体に悪影響を与えているという事実です。 脳が疲弊すると、自律神経のコントロールが乱れ、どれだけマッサージをしても筋肉の緊張が抜けない、という現象が起こります。 この「静かな異変」を自覚することが、健康への第一歩です。


2.「遠くを見ない」ことが招く、視覚と神経の硬直



私たちが持つ五感の中でも、現代社会で最も酷使され、かつ歪められているのが「視覚」です。


本来、人間の目は遠くの景色を眺め、広い視野(周辺視野)で世界を捉えるようにできています。しかし、現代人の視界のほとんどは、スマホやPCの「数十センチ先」に固定されています。


この「近視眼的」な生活は、目の筋肉を硬直させるだけでなく、脳を常に緊張状態(交感神経優位)に追い込みます。公園で木々の緑を眺める、空の広さを感じる。 そんな「遠くを見る」という当たり前の行為が、実は視神経を通じて脳をリラックスさせる最強のコンディショニングになるのです。


3.「聴覚と触覚」が失った、自然界のリズム



次に注目したいのが、聴覚と触覚です。オフィスや家の中は、エアコンの動作音や電磁波など、一定で無機質な「人工音」に溢れています。 これに対し、風の音や川のせせらぎには「1/fゆらぎ」という不規則なリズムがあり、これが私たちの脳に安心感を与えます。


また、触覚についても同様です。私たちは常に靴を履き、アスファルトの上を歩いています。足裏にある無数のセンサー(受容器)は、土の柔らかさや石の硬さを感じることで、脳に自分の位置を正確に伝えます。


この「接地感覚(タクタイル刺激)」が不足すると、姿勢が崩れ、体幹の機能も低下してしまいます。五感を通じて「生の情報」を入力することは、身体機能を維持するために欠かせません。


4.五感を研ぎ澄ます「マインドフル」な習慣



では、具体的にどうすればコンディションを整えられるのか。それは、日常の些細な瞬間に「五感のスイッチ」を入れることです。 例えば、食事の際にスマホを置き、食べ物の香り(嗅覚)や食感(味覚)を丁寧に味わう。シャワーを浴びるときに、水の温かさや肌を叩く感覚(触覚)に集中する。


特別なトレーニング時間を確保しなくても、こうした「今、ここ」の感覚に意識を向けるだけで、脳の過剰な情報処理はストップし、自律神経のバランスは整い始めます。不調を感じる時ほど、外側の情報ではなく、内側の感覚に耳を澄ませてみてください。


5.環境を整えることが、最大の自己投資になる



最後にお伝えしたいのは、健康とは「意志の力」だけで作るものではなく、「環境」によって作られるということです。


私たちの脳と身体は、周囲の環境に常に適応しようとしています。人工的な光と音に囲まれた環境では、身体はどうしても「戦闘モード」にならざるを得ません。


週末に少しだけ足を伸ばして自然に触れる、部屋に植物を置く、窓を開けて外の空気を取り入れる。そうして「生物としての自分」が喜ぶ環境を整えてあげることが、どんな高度なサプリメントよりも、皆さまの人生と健康を支える強力な味方になってくれるはずです。



本日お話しした「自然欠乏」や「五感と神経の関係」について、もう少し理論的に、かつ深く知りたいという方に向けて、個人で運営しているnoteにさらに詳しい内容をまとめております。


今回のブログを読んで「自分の体をもっと大切にしたい」と感じた方は、ぜひあわせてご覧いただけますと幸いです。

【note記事はこちら⬇️



SUNFITでは、これからも科学的根拠に基づきつつ、皆さまの日常に寄り添った健康サポートを続けてまいります。この春、一緒に最高のコンディションを作っていきましょう!

 
 
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