脳と身体のつながりを知る

9月も残すところ、あと少しとなりました🍂
朝晩は少しずつ涼しくなり、秋らしさを感じる季節になってきましたね。
季節の変わり目は、身体の調子や生活リズムにも変化が出やすい時期です。
そんな今回は、「脳と身体のつながり」についてお話ししていきたいと思います。
「身体を動かしているのは筋肉じゃないの?」と思われるかもしれません。
もちろん筋肉はとても大切です。
しかし、その筋肉に「動け!」と指令を出したり、身体が今どんな状態なのかを受け取ったりしているのが脳や神経です。
実は私たちが「立つ」「歩く」「手を伸ばす」といった当たり前の動作をできている裏側では、脳と身体の間でたくさんの情報交換が行われています。
今回は、その仕組みをできるだけ分かりやすく見ていきましょう!
【目次】
1.脳の中には「身体の地図」がある?
私たちの脳には、身体のさまざまな部分と関係する領域があります。
例えば、「手を動かす」「足を動かす」「顔に何かが触れたことを感じる」
といったことにも、それぞれ脳の働きが関係しています。
分かりやすく言えば、脳の中にも身体の地図のようなものがあるということです。
普段は意識することがありませんが、私たちが自由に身体を動かせる背景には、この脳と身体のつながりがあります。

2.不思議な人型「ホムンクルス」とは?
この「脳と身体の関係」を分かりやすく表したものに、ペンフィールドのホムンクルスという有名な図があります。
「ホムンクルス」と聞くと難しそうですが、簡単に言えば、身体の各部分が脳の中でどれくらい大きく扱われているのかを、人の形で表現したものです。
この人型を見ると、普通の人間とはかなり違った姿をしています。
特に「手」「口」「舌」「顔」などが、とても大きく描かれています。
なぜでしょうか?

3.なぜ手や顔だけ大きいの?
これは、実際に手や顔が大きいという意味ではありません。
例えば「手」。私たちは、スマートフォンを操作する。箸を使う。文字を書く。服のボタンを留める。物をつかむ。など、非常に細かな動きを行っています。
また、指先では「硬い」「柔らかい」「熱い」「冷たい」など、さまざまな感覚を感じ取ることができます。
このように、細かな動きや感覚の処理に関わる身体の部分ほど、脳の中でも比較的大きな領域が関わっています。身体の大きさと、脳の中での扱われ方は同じではないんですね。

4.目を閉じても手の位置が分かるのはなぜ?
ちょっと試してみてください。
目を閉じたまま、右手を頭の上に持っていきます。
見えていなくても、「右手が頭の上にある」と分かりますよね。
これは身体の筋肉や関節などから、「今、腕はこのあたりにありますよ」という情報が脳へ送られているためです。
こうした感覚を固有感覚(こゆうかんかく)などと呼びます。普段ほとんど意識していませんが、この感覚があるからこそ、私たちは自分の身体の位置を把握しながら動くことができます。

5.身体を動かすには「感覚」が大切
運動というと、「筋肉を鍛えること」をイメージする方が多いと思います。
しかし身体を上手に動かすためには、筋力だけではなく感覚も重要です
。
例えば歩いているときも、足裏が地面に触れている。膝が曲がっている。身体が少し傾いている。目の前に段差がある。といった、たくさんの情報が脳へ入ってきます。脳はそれらの情報をもとに身体へ指令を送り、動きを調整しています。
つまり大まかには、感じる → 脳が判断する → 動くという流れです。
だからこそ、身体づくりでは「鍛える」だけでなく、自分の身体を感じながら動かすことも大切になります。

6.姿勢が「意識するだけ」では変わりにくい理由
「姿勢を良くしよう!」と思ったとき、胸を張る。背筋を伸ばす。お腹に力を入れる。
このように意識したことはありませんか?もちろん意識することも大切です。
しかし、一日中ずっと姿勢を意識するのは難しいですよね。私たちの姿勢は、視覚やバランスに関わる感覚、足裏や筋肉・関節からの情報などを使いながら、脳や神経系によって絶えず調整されています。
そのためSUN FITでは、「良い姿勢を頑張って作る」だけではなく、「自然に動きやすい身体をつくる」という視点を大切にしています。

7.「目」も身体の動きに関係している
実は「目」も身体の動きと深く関係しています。
例えば片足立ちをしてみましょう。まずは目を開けた状態。
次に、安全を確保したうえで目を閉じてみます。
目を閉じた途端にグラグラする方もいると思います。
これは、私たちが身体のバランスを取るために視覚からの情報も利用しているからです。
現代ではスマートフォンやパソコンを見る時間も長くなっています。
「身体を整えるのに目を見るの?」と思うかもしれませんが、脳と身体の仕組みを考えると、視覚も無関係ではありません。

8.バランス能力は筋力だけではない
片足立ちが苦手になると、「脚の筋肉が弱くなったのかな?」と思うかもしれません。
もちろん筋力も重要です。しかし、バランスには主に、目からの情報(視覚)、耳の奥にあるバランスに関係する仕組み(前庭系)、足裏・筋肉・関節などからの情報(体性感覚)
などが関係しています。
脳はこれらの情報をまとめながら、「身体が右に傾いている」「少し左へ戻そう」といった調整を行っています。バランス能力も、単純に「脚の筋力」だけでは説明できないんです。

9.運動すると脳も学習する
初めて自転車に乗ったときのことを思い出してみてください。
最初はバランスを取るだけでも難しかったのに、練習しているうちに自然と乗れるようになった方も多いでしょう。これは筋肉がついただけではありません。
繰り返し練習することで、脳や神経系も動きを学習していきます。
スクワットなどのトレーニングやスポーツも同じです。
最初は難しかった動作でも、何度も繰り返すうちに少しずつスムーズになります。
だからトレーニングでは、「何回やったか」だけではなく、「どのように身体を動かしたか」も大切です。

10.身体を変えるなら「筋肉+脳」という考え方
ここまで読んでいただくと、「身体を動かすって、思っていたより複雑なんだな」と感じるかもしれません。
筋肉だけでなく、目から入る情報。足裏から感じる情報。身体の位置を感じる感覚。
バランス感覚。そして、それらを受け取って身体の動きを調整する脳や神経。
さまざまな仕組みが協力することで、私たちは身体を動かしています。
だからこそSUN FITでは、筋肉を鍛えるだけではなく、身体を「見る・感じる・動かす」ことも大切にしています。身体を鍛える。身体を整える。身体を感じる。そして、さまざまな動きを経験する。こうした積み重ねが、より快適に動ける身体づくりにつながっていきます。
「最近身体が動かしにくい」「姿勢を整えたい」「もっと楽に身体を動かしたい」
そんな方は、一度「筋肉」だけではなく、脳と身体のつながりにも目を向けてみると、新しい発見があるかもしれません。



